... 唯の言葉はやがて唯一の言葉となる ...
2006/10/02〜2007/06/14までの気まぐれ詩
栗の花が落ちるころ 2007/06/14
栗の花が落ちるころ
鉛のレエスを重ねがさね
光のかんばせ隠しましょう
僕らを照らし
僕らに笑顔をもたらす君も
空のどこかで泣くのでしょう
灰の影を落としおとし
光のかんばせ隠しましょう
僕らを見つめ
僕らもまた君を見ています
時には空のどこかで独りになって
月の横顔に焦がれるのでしょう
栗の花が落ちるころ
鉛のレエスを重ねがさね
光のかんばせ隠しましょう
恥ずかしがりで強がりな
君の涙を隠すように
僕らの日々に梅雨が来る
でたらめなことば 2007/05/20
でたらめなことばを吐き出して
君をこまらせたかったわけじゃないけど
何かを伝えなくちゃと焦っていた
まるで とおく 蜃気楼のよう
君のすがた 近くても 届かない手
でたらめな願いを口にして
君を喜ばせたかったけれど
小鳥のさえずりのように
意味をなすことなく
まるで とおく 陽炎のよう
君のすがた とおく とおく 届かない手
或る手慰みに書きたる一編の詩 2007/05/20
僕の詩は何処とも知れぬ
海の上に未だ漂ふのだろうか。
僕の記憶は誰とも知れぬ
人の中に未だに在るだろうか。
遠く、離れ、朽ちた、
友よ。
君は今や 知らぬ人かと。
僕の手紙は何処とも知れぬ
鳥が攫って逝った。
僕の帽子は誰とも知れぬ
人の手に渡った。
問ふ、今。
遠く、離れ、朽ちた、
友に。
懐古すべき物を失っても
僕はあの場所を故郷と呼べるのかと。
なあ 港は未だ美しい儘か。
なあ 波は白絹の綾を為すか。
なあ 皆は息災だろうか。
なあ 旅を終えるこの場所を
故郷と呼んでも良いのだろうかと。
ひとりぼっちのお姫様 2007/05/20
ひとりぼっちのお姫様
こころを見せたくなくて着飾った
こころをいつわるために化粧した
羽のドレス 銀のネックレス
つま先にはダイヤモンド
飾れば飾るほど小さくなって
お部屋の片隅 宝石箱に隠れてる
ほんとは甘い夢だけ見ていてたいよ
砂糖菓子の頬にキスをして
きれいな花びら枯れるまで
ほんとは何も見たくないよ
だけどめざといお姫様
馬鹿な自分を嗤ってる
ほんとは誰かに会いたいよ
平気な笑顔に慣れすぎて
泣き顔なんて忘れちゃった
ひとりぼっちのお姫様
人が怖くて着飾った
レースのドレス 真珠の指輪
耳元にはダイヤモンド
ピアスゆらゆら揺れるように
こころゆらゆら 迷子の途中
ひとりぼっちのお姫様
ちぐはぐなお城にひきこもり
ひとりぼっちのお姫様
あなたを探す王子様はどこに?

人魚の謳 2007/03/25
そらはとおく つきはしろく
たいようはしずみ うたをうたう
ほしはきらきらとふり
くもはよるをきりとって わらった
きょうが おわるよ
いのちのひ ひとつ とけて
そらはとおく つきはしろく
人魚は なみだをこぼして
うたをうたう
うたをうたう
とどかない あしたのうたを
儘為らない 2007/01/12
貴方が吐き出す
極彩色の箱庭に
私の居場所はありますか
貴方が取り出す
煌びやかな宝石に
私の価値は見いだせますか
貴方が歌い上げる
虚飾の真実に
私の嘘を見抜けますか
貴方が食べ、
貴方が咀嚼し、
貴方が消化した
私の残り滓を
貴方は知っていますか
貴方が吐き出す虚言に
吐き気すら催しながらも
私は貴方をあいしているのです
ありがとう 2007/01/01
明けてく空に 手を伸ばし
小さな星を 閉じ籠めた
本当は掴んじゃいないけど
本当は届いちゃいないけど
そんな理屈っぽい話は無しにしよう
だって今、世界が新しくなっていく
だって今、また世界が年を取っていく
白みゆく空に 手を翳し
小さな星を 見送った
本当は消えちゃいないけど
本当は生きているけれど
そんな分かり切った話は無しにしよう
だって今、君が傍にいる
だって今、前にはいなかった君が居る
本当はいつも感謝しているけれど
本当はとても幸せだけれど
そんな当たり前の話はまた今度にしよう
だって今、世界が新しくなっていく
だって今、僕たちはここにいる
手を繋げる程 傍に
肩こり 2006/10/02
酷い肩こり 肩が重い
朝から憂鬱 何かが乗っかってるみたい
あたしの肩に乗った奴 お願いだから今日だけは
酷い満員電車 肩身が狭い
朝から競争 椅子取り協奏曲
今日は座れた ちょっと運が向いてきた?
酷い苛立ち 頭も重い
朝から苦情 電話のベルはひっきりなしにあたしを呼ぶ
あなたからかかって来れば良いのにね
そんな妄想 労力要らず
酷い肩こり あたしの一部
もうかなりのお付き合い
言いたいことも言えない性状
そろそろ打開しなきゃ
短気は損気 分かってるけど
たまには理不尽なこと言ってみたい
明日はどんな一日かな
少しは良いことあるかもね?
今週末は給料日
あなたと美味しいものを食べたいよ
酷い肩こり 憂鬱だけど
背筋伸ばして あたしは生きる