2001/08/06〜2002/10/31までの気まぐれ詩in雑記
レクイエム -終着- 2002/10/31
あなたの旅路は
どんなに辛いものだったでしょう
雨に濡れ
嵐に叫び
波に恐れ
それでもまだ
終わることはなかったでしょう
頼りない舟ひとつで
港までどんなに遠い果てだったでしょう
それでも
鳥に唄い
花に触れ
星に願い
終わることを避けたでしょう
これからは
水を泳ぐ魚のように
空気を泳ぐヒトになって
酸素と感情を消費して
舟はゆく 港へと
人魚の歌に導かれ
舟は着く 港へと
旅が終る この場所で
レクイエム 2002/10/23
小さな舟に乗ってゆこう
ゆらり ゆらり 揺れながら
波に唄う 子守り歌
その声に流れて わたしはゆこう
遠くへ あなたへ
赤い花をもってゆこう
ひらり ひらり 撫でながら
わたしが唄う 波結いの歌
この声をさらって わたしはゆこう
遠くへ あなたへ
波に唄う 飽くなき優しき子守り歌よ
わたしはゆこう
遠くへ あなたへ
かくれんぼ 2002/10/18
しずみ始めた太陽が
あかく空をそめていくよ
きみと見つけた小さな秘密基地
かくれんぼしてそこに隠れたけど
まだきみは来ない
あかくあかい空
あおい空よりにじんで見える
泣かないよ 泣かないよ
きみが来るまで逃げたりはしないよ
あぁ なんてきれいな空なんだろう
『かなしくて せつなくて』
こんな言葉じゃない 説明できないんだ
だから 言葉にしないよ
ぼくだけが知ってるキモチなんだから
『 』
あぁ きみがやっと見つけてくれたね
さっきのキモチ ぼくだけのものにするよりも
きみにも分かって欲しいから
『かなしくて せつなくて』
そんなあかい空を指さした
だから 少しだけ泣いたことは内緒だよ
裏切リ 2002/10/09
僕は三度否定する
誰だって黒を白と言いくるめ
向かい来る嵐を否定する
打ち抜かんと飛ぶ弾みたいな雨も
死神が鎌を振るみたいな風も
一瞬の傷の中に隠してしまおう
僕は三度否定する
喉が裂けて血を吐いても
誰だって自分の白を汚さないために
向かい来る運命の波にのまれても
このパトスから逃れられやしない
今、僕に銃口を向けて
今、僕に鎌をあてがって
この首を差し出しても
向かい来る嵐は僕を死なせやしない
僕は三度否定する
誰もが僕を指さして
裏切り者だと叫んでも僕は三度否定する
四度目は ない
Thanks For....but 2002/10/02
傍にあって気付かなかった
離れて行くことを知って
今さらながらに気付いた
気付かされた
何の理由もなく頬を叩かれたみたいに
浮かんでくる疑問符
でもきっと 答えは君の中にしかない
ずっと傍にあるものだと思っていた
勝手にそんなことを夢想してた
『永遠なんてない』
そう口にした傍から 永遠を期待してた
君は一言も言わなかったのに
何の理由もなく頬を叩かれたみたいに
わき上がる衝動
でもきっと これは僕自身のエゴでしかない
そう 永遠はないから
ただ傍にいた君を
幸運だけが引き寄せた君を
ココに繋げておくことは出来ない
目を閉じて 静かに
『さよなら』
でも、まだ永遠を信じている僕が
道に迷った子供みたいに立ち尽くしている
コトノハコトダマ 2002/09/29
あの扉の前までは
手を引いてあげるけど
あの扉を開いた後は
自分で歩いて行きな
「大丈夫、そんな顔しなくたって、やっていけるさ」
あの扉の先には
俺の手の届かない場所が繋がっている
あの扉を開いた後は
自分で飛ぶ術を考えな
大丈夫だって、俺はここにいるから
それとも
俺の言葉は信じられないかい?
今日だけの。 2002/08/20
明日のことなんてどうでもいーの
今この時が大切だとあたしは思ってるから
そう、こんな理屈ばかりの聖書なんて投げ捨てて
フェンス越えて君に会いにいくんだ
明日のことは明日決めるよ
だって人生出たトコ勝負、なるようになるでしょ?
四角四面の考え方
あたしには出来ないこと
ちょっと羨ましいけど多分それだけ
明日のことなんてどうでもいーの
今君が隣にいて一緒に馬鹿みたいに笑えることが良いと思うから
そう、だから退屈な日々囲うフェンス越えて
君に会いにいくんだ
微笑の真意 2002/08/03
君の微笑みは
世界との段差を埋めるためですか
それとも
世界との違いを明瞭にするためですか
その微笑みの意味が知りたくて
君の傍にいるのかもしれない
Blessing You 2002/07/17
新しい世界へ旅立つ君を祝福しよう
君の前途に幸あれ
新しい扉を叩く君にこの言葉を贈ろう
幸せと不幸せは表裏
ちょっとしたことがキッカケでカンタンにひっくり返るものだから
新しい道を歩んでゆく君が、
もう一回り成長したら
また戻っておいで
苦しい時は我慢せずに涙流して
新しい世界が君を歓迎しているよ
───なんて、僕が言っても薄っぺらな言葉でしかないけれどね
七夕 2002/07/07
星の川 願いを掛けて 空見上げ
さらさらと笹の音
聞きつ今宵は君が傍に
Reset .... and Return. 2002/05/30
全 て を 一 度 白 に 戻 し て
新 し い 道 を あ る き た い
た だ 辛 い だ け じ ゃ な く
自 己 を 更 新 す る た め に
リセットボタンがないから、生まれる前には戻れないでしょ?
でもきっと、これからでも白い道を歩けると思うよ。
リセットボタンは全てを無かったことにしてくれるから、簡単だと思うんだ。
だけど、簡単だからこそ奥の手に持っていたい。
少なくとも、僕はそう思っている。
消すためじゃなく、またこの地点に戻るために。
道を歩いて、この地点に戻ってきた時に違った視点でこの世界を見れるように。
僕は行くよ。
tranquilizer 2002/05/19
切り取られた空を仰いで
奇妙に色づいた現象に微笑むの
アナタから届いたLetters
アカい炎で灰にして
昨日会ったみたいな記憶として残すよ
遠い所にいるから 日常の様に思いたくて
遠い所にいるから その事を感じたくなくて
こうして空を仰げば
鎮静剤みたいに
アナタの事を近く感じられるの
白河夜船 2002/05/09
何も知らずに君は眠る
死の淵に触れていることも気付かぬままに
船に揺られるように緩やかな鼓動に身を委ね
月に白く輝く川を流れてゆくんだ
僕は君を目覚めさせようとして
指先にその冷たい頬を感じる
何も知らないで君は眠っている
そう まるで蝶になる前の蛹の様に
孵る日を待ち続けている
一睡の夢 2002/05/08
蔦が 僕らを絡め取り
同化しようと 甘く囁く
濃い緑の芳香に 身を委ね
その柔らかさに 果てなき始まりの夢を見る
蔦が 僕らの戒めを解いた時
残るものは 儚き快楽の残滓
コワレモノ 2002/05/06
君がいなきゃ 僕はコワレモノのまま
僕がいなきゃ 君もコワレモノのまま
そう思うことは簡単だけど
実際はそうなのかワカラナイよ
君の気持ちを量ることは出来るけど
君の気持ちを知ることは出来ない
唯一知ることの出来る方法は
君がその口で言葉を僕に伝えること
君がいなきゃ 僕はコワレモノのまま
君にこのことを伝えないと粉々に砕けてしまうよ
今ここで 口移しの言葉を伝えよう
無機物オラトリオ 2002/04/12
さぁ 舞台の幕が上がる
機械仕掛けの旋律【メロディ】と
自動人形の合成音声【レプリカ・ヴォイス】
さぁ 綺羅星飾った天鵞絨開く
歪にゆがんだ鳥籠からは
形の無い祝福を叫ぶ鳥が飛ぶ
憂鬱な聖歌が耳元で囁かれる
さぁ 舞台の幕が上がる
機械仕掛けの神サマが仕組んだ聖譚曲【オラトリオ】
自動人形の独唱【アリア】
形のない祝福を叫ぶ鳥は
快哉を叫びながら虚に消える
唄を忘れた金糸雀 2002/04/08
唄を忘れた金糸雀
翼をもがれた私みたいね
いびつな檻から抜け出せない美しい鳥
私にはまだ抜け出す手足があるけれど
唄を忘れた金糸雀には
そんな権利がないのね
唄を忘れた金糸雀
虚ろな黒硝子の瞳で私を見るのね
いびつな虚飾の檻から飛び出せない美しい鳥
私にはまだ考える思考があるけれど
唄を忘れた金糸雀には
そんな権利がないのね
私に似ている金糸雀
金糸雀に似ている私
私は唄を忘れて自由になったわ
金糸雀は、唄を忘れて自由になれるのかしら
唄を忘れた金糸雀
虚ろな黒硝子の瞳の金糸雀
手足 思考 権利
何もないけど安寧だけは手にしているのね
箱庭病棟 2002/04/08
意識壊した シンドローム
関節外れた 人形の如く
廃棄を待つ 人間の果て
幻想見える メタフィジーク
被害妄想 強迫観念
自我を追いつめ 末期症状
見えないウィルスが 此処に在る
意識壊れた オートマタ
人形の如く 歯車外れて再起不能
廃棄待つ 人間の終焉
箱庭の様な サナトリウム
狭隘な病棟では 不可視の現実を看る
美しい星 2002/04/08
人差し指 青い地球を愛撫して
透明な天球儀に 名前を刻む
この薄っぺらな大気圏に
はびこっている 愚かな人間を
嘲笑いながら その妄執を潔いと想う
人差し指 青い地球に軽く罅を入れ
透明な天球儀に 名前を刻む
この狭っ苦しい大気圏の中で
己の優位を見せつける 愚かな人間を
嘲笑いながら その脆さを美しいと想う
これほどにまで
歪曲した感情
穢れた愛情
それ故に 混濁した此処は美しい星
流星群 2002/03/13
コンクリートの塔の上
月の無い夜に
星を見るための天体観測
白い吐息と輝く眼差し
流れる星々 捕らえようとするように
摩天楼に切り取られた夜空
青白いオリオン
見上げては君のことを思い出すよ
コンクリートの塔の上
月の無い夜に
星を見るための天体観測
昔 幼い頃に見た天球儀よりも
虚構な現実性【リアリティ】
説明も何もない ただそこにある憧憬
星が流れる 流星群
星に願いを?
願いより 君の存在が欲しいよ
昔 幼い頃に見た天球儀よりも
虚構な現実性【リアリティ】
願いなんかより 君の存在が欲しいよ
誰かに 2002/02/05
誰かに
伝えたいことがあったの
むかし 幼い頃は
誰かに
言いたいことがあったの
たくさん 色んなこと
だけどね
今では
何も ないの
伝えたい気持ちとか
言いたい言葉とか
わかってもらいたい出来事とか
むかし 幼い頃は
何でも話してたこと
今では 私の中にだけにあって
誰かに気付かれることもなく
誰かに悟られることもなく
それが ふと寂しくなって
むかし 幼い頃みたいに
誰かに
少しだけ話してみた
そしたら
君は安心したように微笑んでくれた
義眼(レプリカ・サイト) 2002/01/05
薄氷色の、レンズを
無色透明の水に浮かべる
ゆらゆらと揺れる
きらきらと光る
蛍光灯のあかりが青白く
透き通る 光
無意識な
心の揺れ
気付かぬ間
流れた涙
薄氷色の、レンズが
無色透明の水に何事もなく
沈む
ネムラズノヤマイ 2001/12/12
ネムラズノヤマイ
君は見えない両目で
窓の外を見る
空への羨望も
翼への憧憬も
無言のまま、僕に伝えている様な
気がして
過度な装飾の窓枠
硝子越しの憧れ
揺り椅子に揺られ
君は閉ざされた両目で
空を見る
ネムラズノヤマイ
魂は空に囚われたまま
君は暗闇では眠らない
虚空(から)の音 2001/11/18
瑠璃、玻璃、硝子
どれも皆
見目が美しき玉なれば
望み求むは人の常
欲して壊すも人の常
なにゆえに、
手にせし玉を、壊すのか
なにゆえに、
欲は人を怨嗟の生き物にするか
わからぬ我は
つと我が身を抱きて
虚空(から)の音、聴きつ
ひとり、ふたり、またひとり 2001/11/09
ひとり人と出会って
ふたりで同じ道、歩んできた
時には馬鹿やったり
時には諍いあったり
歌の中でしかないような、楽しい時間
過ごしてたけど
またひとり人と別れて
僕はまたひとり
また、戻ってきてくれるよね
また、笑える日、くるよね
夕闇の中
歌詞にしか無いような言葉、呟き
待ってるよ
僕はここにいるから
後ろ、振り向かないで
君には前を向いてもらう方が似合うから
待ってるよ
切ないけど、寂しいけど
これが最後じゃないから
夕闇の中、
嘘みたいに本当の気持ち、紡ぎ
LooP 2001/10/13
道を見失って
頼るモノも無く
ただ深い森をさまよう
見つけた一つの薔薇は
手の中で氷の如く砕け
道を探せず
誰も見つけてはくれず
ただ深い森を漂う
見つけた一つの薔薇は
手の中で花弁が落ち
無限の迷宮【ループ】
羅針盤 2001/09/11
何もない荒野で
道に迷い
星を見上げて羅針盤を眺める
それまでは目に入らなかった
シリウスが
ひときわ輝いて僕の目を惹いた
今までに
どれくらいモノを、こうして見落として来たのだろう
遠くにいる君のことも
こうして、気付いてあげられなかったのだろうか
微睡みのなかで
貴女は神話を紡ぐ
運命を紡ぐ
見てはならない真実までも
貴女は紡ぐ
微睡みのなかで
僕は貴女を想う
全てを見る貴女の苦しみを
痛みを
悲しみを
微睡みのなかで
神話も
運命も
真実も
要らないから
どうか
僕を眠らせて下さい
要らぬ苦しみや痛みや悲しみを背負わず
どうか
眠って下さい
ただの言葉じゃ駄目なの
あなたが紡ぐ、唯一の言葉じゃ駄目なの
あたしを癒すのも
あたしを傷つけるのも
あなたの、唯一の言葉じゃなきゃ嫌なの
ただの言葉じゃ駄目なの
あなたが紡ぐ、唯一の言葉だけが
あたしを繋ぎ止めれる呪文だから
時間って、万華鏡の様に移り変わっていくんだね
ひとつとない、硝子の欠片の華を咲かせて
ひとつとない、出会いを生む
そんな繰り返しが現在【いま】を創っている
ひとつとない、生を授け
ひとつとない、死を享受し
万華鏡の様に、移り変わる
それはきっと、歴史【みち】になっているんだね
君に出会って翼を得て
君と別れて旅立った
君と離れて初めて知った
不安と孤独
君に出会って翼を得て
君と別れて旅立った
君と離れて初めて知った
暖かさと幸福
出会いと別れの相関図
また、君に会いに行くよ
月は見守っている
月は見張っている
あなたの罪を
月は静かに輝いている
月は何も干渉せず、ただ抱いている
あなたの罪を
コトノハ 2001/08/06
黄金に紫、紅、緑
鮮やかな火の華、儚げな火の華
刹那の時を輝いて
すぐに闇へと消え溶ける
心に浮かんだコトノハも
浮かんでは声にならずに
闇に消え溶ける
黄金に紫、紅、緑
輝く火の華、儚い火の華
刹那だけの生