F a e r i e





夜の伽藍に踏み込めば
そこには冷たく輝く月があり
手を透かして女神なる貴女を捕まえようとする
だけど
手は
祈りは
願いは
貴女に届くはずも無くて

夜の伽藍に優しく横たわれば
そこには懐かしい詩があり
耳を傾けて女神なる貴女の声を逃さんとする
けれど
僕の声は
心は
想いは
貴女に届くはずも無くて

月よ
貴女には僕が見えていますか?

月よ
貴女は何を見つめているのですか?

夜に沈みゆく月に
妖精のような貴女の面影を透かして
僕は眠りにつく

















Faerie【2002.10.13】

いつ書いたのか分からない詩。
「faerie」の意味は「妖精の国」「おとぎの国」。